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オーディオテクニカ AT-LP120XBT-USBのアームリフター修理と、久々のレコードサウンドに驚愕!

修理

オーディオテクニカのレコードプレーヤー AT-LP120XBT-USB を修理することになったのですが、作業のついでに数十年ぶりにレコードを聴いてみたら、まさかの “音の世界観がひっくり返る体験” をしてしまいました。今回はアームリフターのダンパー修理と、アナログ音源の魅力を再発見したお話です。

Contents

  1. 今回の修理品:AT-LP120XBT-USBとは
  2. 症状:アームリフターがストンと落ちる問題
  3. 分解して原因を探る
  4. 高粘度シリコンオイルの選定と注入作業
  5. 修理後の動作確認:ゆっくり1秒で着地
  6. レコードを久々に聴いてみたら…衝撃の音質体験
  7. アナログとデジタルの “音の違い” を改めて実感

1. 今回の修理品:AT-LP120XBT-USBとは

今回お預かりしたのは、オーディオテクニカのレコードプレーヤー AT-LP120XBT-USB、現行型です。BluetoothやUSB録音にも対応した、現代的なアナログプレーヤーです。音楽の再生自体には問題なし。ただし、アームリフターが正常に働かず、針がレコード盤に“ストン”と落ちてしまうとのこと。これは貴重なレコード盤を傷つける危険があるので、しっかりと直していきます。

この機種、正常な回転状態が赤色LEDで確認できたり、白色LEDで針部にスポットライトが当たったりと、視覚的にも結構楽しませてくれます

オーディオテクニカ AT-LP120XBT-USB ダイレクトドライブ レコードプレーヤー Bluetooth 有線 ブラック

2. 症状:アームリフターがストンと落ちる問題

電源を入れて動作を確認すると、確かに針が勢いよく落下しちゃいます。通常ならゆっくりと着地するはずなのに、まるで重力に逆らわないフリーフォール状態ですね。このままではレコードがかわいそうだし、針が跳ねてレコード盤から外れてしまうかもですね。

3. 分解して原因を探る

アームリフターはネジ1本で半固定されていて、内部にはバネが仕込まれています。それによりネジ1本でアームの保持とリフト高さの調整まで出来てしまいます。内部のバネは常にアームをリフターの可動範囲の上端に突き当てる役目を果たしていますね。分解してみると、ダンパー用の高粘度グリスが完全に抜けてしまっており、シリンダーが重力で落ちるだけの状態。これでは針がドスンと落ちるのも当然ですね。

黄色矢印部のネジでアームリフターが半固定されています

中心の金属棒がシリンダーです。これがゆっくりと落ちていくのが正常なんだけど・・・周りにはオイルが一切残っていませんね

4. 高粘度シリコンオイルの選定と注入作業

ダンパー用のオイルは非常に高粘度のものが必要で、粘度に関しては機種にもよるけど諸説あって、#200000~#1000000ぐらいと言われています。その中でも入手しやすいのはラジコン用。今回はタミヤの OP-1998(粘度 #300000)を採用してみました。水の30万倍というトンデモ粘度で、触るとほぼ固い水飴状態。先のとがった楊枝で少しすくってみましたが、トロトロトロ~という感じでいつまでも糸を引く強さがあります。少しずつ時間をかけてダンパー部へ注入し、気泡が抜けるまで焦らず一晩放置しときます。

シリコンオイル注入後。オイルが完全になじむまで時間が掛かります

タミヤ(TAMIYA) OPパーツ OP1419 シリコンデフオイル #1000000 54419

5. 修理後の動作確認:ゆっくり1秒で着地

翌日、ドキドキしながら動作確認してみると…おおっ、ちゃんとゆっくり落ちる!針が盤に着地するまで約1秒ほど。これなら大切なレコード盤を傷つける心配もなく、安心して使っていただけますね。

針はゆっくりと落ちてくれる様になりました

6. レコードを久々に聴いてみたら…衝撃の音質体験

修理後に、確認も兼ねて先日直したマランツ PM8004と組み合わせて試聴してみたところ、これが想像以上に良い音。情報量がとても多いというかリッチな音で、CDとは根本的に違う “生々っぽさ” があるんですよね。

確かにレコード盤表面のホコリでノイズは入るし、LPでもあっという間に再生が終わってしまうし(操作が忙しい)、ボリュームをすこし大きくするとスピーカーの音と共振してハウリングを起こしてしまう、でかい、重い、レコード盤の保存が大変など、アナログ機器ならではのデメリットは多々あるのですが、それを上回るリッチな音でした。ホントびっくりです。

ちゃんと動作する様になりました!

7. アナログとデジタルの “音の違い” を改めて実感

CDは扱いやすく高音質ですが、デジタル化の過程でどうしても “近似値” (つまりは原音とは異なる音)になってしまう部分があります。人間の耳では聞こえないとされている超低音や超高音の帯域も問答無用でカットされるため、実はアナログとの差はかなり大きいんだな、と強く実感しました。

今回久々にレコードを聴いてみて、熱狂的なレコードファンの方が今でも多い理由を身をもって理解しました。

※この修理記録はあくまで個人の備忘録です。分解や修理はリスクもあるので、本内容を参考にされる場合は、あくまでも自己責任でお願いします。

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