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激レアアンテナ「サガ電子 CM-7WS」を分解修理してみた|45年前の構造を読み解く!

修理

7MHz帯に出られる超ショートアンテナ「サガ電子 CM-7WS」。モービル運用で大活躍していたのに、ある日突然M型コネクタのオス側が基台に残ったまま分離…。希少品ゆえに買い替えも難しいので、腹をくくって分解修理に挑戦してみました。40〜50年前の構造を読み解きながら、何とか復活させたレストア記です。

Contents

  1. CM-7WSが壊れた…症状と背景
  2. 分解の壁:ノックピンと銘版の罠
  3. 内部構造の確認:コイルとコンデンサ
  4. M型コネクタの再接続とコイル巻き直し
  5. 劣化した樹脂部の補強と排水構造の確保
  6. ハウジングの再固定と外観復元
  7. 性能チェック:7MHzでの同調状態
  8. まとめ:希少アンテナのDIY修理は楽しい

1. CM-7WSが壊れた…症状と背景

サガ電子工業の『CM-7WS』って、7MHz帯に出られるのに全長約1mしかないという超ショートアンテナ。モービル運用では本当に便利なんですよね。 ところがある日、車からアンテナを外した瞬間に違和感が。何と基台側のM型コネクタ(メス)に、アンテナ側のオス部材が “残ってる” …つまり分離してしまったわけです。 しかもこのアンテナ、現存数が少なくてオークションでもほぼ見かけない。これはもう修理するしかない、と腹を決めました。

遂に壊れてしまった、CM-7WS

2. 分解の壁:ノックピンと銘版の罠

いつもの様に早速分解に取りかかったのですが、このアンテナ、1980年代には既に売っていたので40〜50年選手です。このため修理性はほぼ考えられていないっぽいです。黒いハウジングと内部の部品はノックピンでガッチリ固定されていて、その上に銘版が貼られているのでピンの位置すら分からない構造。

ノックピンは銘版の下側に隠されています

銘版を剥がすとノックピンが出てくるのですが、これがまた抜けない。結局周囲を結構大き目に削りながら強引に取り外すことになりました。

ハウジングから内部を引っこ抜いたの図。分かりにくいのですが、黒いハウジングは結構ダイナミックに削りました

ハウジング内部。コイルの先は真ん中の穴に差し込まれていました

3. 内部構造の確認:コイルとコンデンサ

ノックピンが外れると、内部の同調機構が姿を現します。 中には 5回巻きのコイルコンデンサが1個。 M型コネクタの中心部材(←今回分離してしまった部品)はコイルの導線とハンダ付けされていた跡があるので、まずはコンデンサを丁寧に外し、コイルを剥がしていきます。

コイルとコンデンサの同調回路です

4. M型コネクタの再接続とコイル巻き直し

コイルの導線が外れたら、M型コネクタの中心部材と再度ハンダ付けします。

ハンダ付け、完了です

その後、コイルを元の形に巻き直します。もちろん手作業なので機械巻きのように密には巻けませんが、できるだけ丁寧に再現。 巻き終わったらコンデンサを再ハンダ付けし、コイルがズレないようにセメダインの『Super-X』で固定します。

万能、でも強力な『Super-X』でコイルを固定

5. 劣化した樹脂部の補強と排水構造の確保

でも本当の問題はここから。中心部材を支えていた白い樹脂部品が完全に劣化していて、このままだとまた直ぐに分離する未来が見えています。 そこでここでも『Super-X』で徹底的に補強。ただしこのアンテナ、完全防水ではなく上部から入った水が下部の水抜き穴から排出される構造。 接着剤で完全に塞いでしまうと排水できなくなるので、配線材の被覆を小さなパイプとして置いてから接着し、固まった後に引き抜くことで排水トンネルを確保しました。この作戦、意外と上手くいきましたよ。

黄丸部分に排水用の ”トンネル” を作りました

6. ハウジングの再固定と外観復元

黒いハウジングも同じように『Super-X』で本体に固定。ノックピンは再利用しませんでしたが、強度的には問題なし。 できるだけ元の形に近づけるために、ハウジングの削ってしまった部分には少し多めにSuper-Xを盛りましたが、仕上がりは案外自然で、見た目もそれほど(?)悪くありません。

削った部分はSuper-Xで塞いでおきます

7. 性能チェック:7MHzでの同調状態

最後にアンテナアナライザーで7MHz付近を測定。 部屋の中での測定なので、周辺の金属に大きく影響されるのですが、SWR=1:1.5ぐらいまで低下。 このアンテナ、アースが必須なやつなので、車に取り付けると同調周波数が変わると思いますが、ちゃんとアンテナとして動いてくれていることが分かります。

6.9MHzでSWR=1:1.5ぐらいまで下がりました!後はエレメント長の調整でいけそうです

8. まとめ:希少アンテナのDIY修理は楽しい

今回はサガ電子工業の貴重なアンテナ「CM-7WS」を分解修理してみました。 構造が似ている『CM-144W7』なども同じ方法で修理できると思うので、もし壊れてしまった個体をお持ちならDIY修理はかなりアリです。 愛用品が自分の手で蘇る瞬間って、本当にうれしいものですよ。

※この修理記録はあくまで個人の備忘録です。分解や修理はリスクもあるので、本内容を参考にされる場合は、あくまでも自己責任でお願いします。

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