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東京ハイパワー HL-100BDXを修理!貴重な100Wリニアアンプを復活させた

修理

アマチュア無線界で今やレア機となった東京ハイパワーの100Wリニアアンプ「HL-100BDX」。 今回は、その貴重な1台をお預かりして修理することに。ローバンドは元気なのにハイバンドだけ出力が出ないという、なんとも惜しい症状。果たして原因はどこにあったのか。東京ハイパワーの技術力に改めて感心しつつ、修理の様子を紹介します。

Contents

  1. 東京ハイパワーとHL-100BDXの魅力
  2. 今回の症状と初期チェック
  3. キャリアコントロール周りを徹底調査
  4. 原因はありがちな1N60の故障
  5. 修理完了!出力テストとスプリアス測定
  6. まとめ:東京ハイパワーはすごい!

1. 東京ハイパワーとHL-100BDXの魅力

東京ハイパワーといえば、2013年に惜しまれつつ廃業したメーカーですが、技術力の高さは今でも語り継がれていますよね。 今回修理したHL-100BDXもそのひとつで、HF/50MHz帯用100Wリニアアンプとしては比較的新しい部類。6分割された各バンドごとにしっかりしたBPFが入っていて、今でもスプリアス確認保証が取れる貴重な存在です。

最近はIC-705やFTX-1みたいな高性能ポータブル機が人気ですが、固定運用だとパワー不足を感じる人も多いはず。純正リニアがあるのはFTX-1だけで、アイコムはまだ出していない…。 そんな背景もあって、中古のリニアアンプはかなり高値で取引されているんですよね。

今や貴重な100Wリニア、HL-100BDX

2. 今回の症状と初期チェック

お預かりしたHL-100BDXは、電源は入りローバンドでは100W出るのに、ハイバンドだけほぼ出力ゼロという状態。 実際に触ってみると、電圧エラーやドライブエラーがやたら出るのが気になるところ。

内部はショート痕などなく、綺麗な状態

ただ、バンド切換のリレーはしっかり動いているので、ロジック回路は生きていそう。 もしここが壊れていたら、PIC16F873の交換が必要になって、正常なHL-100BDXをプログラム読込用にもう1台用意しないといけないところでした。危ない危ない。

3. キャリアコントロール周りを徹底調査

詳しく調べていくと、キャリアコントロールによる送受切換が 3.5MHzだけ しか動いていないことが判明。 7MHz以上ではFMのような連続波でもリレーがまったく動かない。

じゃあACC端子のSTBY(1番ピン)をGNDに落とし強制的に送信させるとどうなるか? → これは問題なく動作。 同じく2番ピンへの+DC入力(5~12V)も問題なくOK。

となると、怪しいのは 送信状態を検知するキャリアコントロール部 になりますね。

回路図を見ながら信号の流れを追っていくと、J1(無線機出力) → C1 → C2(102) → D1(1N60) → R2(1K) → Q3(2SC2603E) というルート。 この中で一番壊れやすく怪しいのは検波用の 1N60 ダイオード。

キャリア検出部は無線機に一番近いので、誤って高出力を入力してしまうと、故障する可能性があるんですよね

4. 原因はありがちな1N60の故障

1N60を外してチェックしてみると… ほぼ短絡状態。 これじゃ送信状態を検知できるわけがない。

極性関係なく短絡状態でした

ということで1N60を新品に交換。 すると、全バンドで100W出力が復活。やった!

ファイナルのRD70HVFにシリコングリスを塗り直し、再組み立て&再調整して修理完了。 部品代は15円ぐらい、なんともコスパの良い修理でした。

5. 修理完了!出力テストとスプリアス測定

最後に、当時の性能がちゃんと出ているか確認するため、50MHz帯でスプリアス測定を実施。 50.3MHz・100W出力時に一番高いのは第4高調波でしたが、規格値の -60dBmをしっかりクリア

旧スプリアス時代に製造された製品なのに、新スプリアス規格をクリアするのは凄い!

いや〜、やっぱり東京ハイパワーの製品はすごい。 設計の良さが今でもしっかり生きています。

6. まとめ:東京ハイパワーはすごい!

今回の故障は、たった1つの1N60が原因というシンプルなものでしたが、HL-100BDXの作りの良さを改めて感じました。 古い機種でもしっかり直せば今でも現役で使える、そんな魅力が東京ハイパワー製品にはありますね。また一般的な100W機単体よりも、10W機+100Wリニアの方が遥かに消費電力が低く、この電気代高騰の時代にお財布に優しいのも嬉しいですね!

※アマチュア無線の運用には、アマチュア無線技士の資格と免許状が必要です。電波法に則っての運用をお願いします。

※この修理記録はあくまで個人の備忘録です。分解や修理は危険もあるので、本内容を参考にされる場合は、あくまでも自己責任でお願いします。

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